片足が不自由になることで生じる生活上のデメリット

怪我、事故、病気などが原因で、ある日突然足が不自由になる人もいます。

話すこと、食べること、手で行う作業などは問題なくできても、生活のさまざまな場面で不便を感じることが多くなるでしょう。

そこでこの記事では、「片足が不自由になることで生じる生活上のデメリット」について解説します。

目次

片足が不自由になることで生じる生活上のデメリット

普段、健康な体で生活していると、自由に動けることの素晴らしさを実感することはあまりありません。


しかし、足が不自由になると、いかに自由に動かせる足がありがたい存在であるかがよくわかります。


それでは、片足が不自由になることで生じる生活上のデメリットをいくつか挙げてみましょう。


バランスが取りにくくなる

片足が不自由になると、松葉杖や杖での移動が必要になります。


しかし、松葉杖や杖は歩行を補助するための道具であり、実際の足のように衝撃を吸収したり、強く踏み込んだりすることはできません。そのため、バランスを取りにくく、日常生活の中で転倒する可能性が高くなります。


特に雨や雪、強風などの悪天候時には、外を歩く際のリスクがさらに増します。


お風呂やトイレなどがスムーズに行えない

足が不自由になると、それまで無意識で行えていたお風呂やトイレなどが難しくなります。


座る動作自体が容易にできず、立ち上がる際にも何かにつかまらなければなりません。


そのため、お風呂場やトイレに手すりを付ける必要が出てきます。

さらに、自宅だけでなく旅行や出張でホテルや旅館に泊まる際にも、大浴場が利用できないというデメリットがあります。


同伴者が大浴場を楽しんでいる間、自身は部屋風呂で我慢しなければならないこともあります。


階段の上り下りが難しくなる

職場にエレベーターが設置されている場合、階段を利用せずに済みますが、エレベーターのない会社では階段を利用する必要があります。


松葉杖や杖を使いながら階段を上り下りするのは時間と労力がかかり、つまずくと大怪我をする可能性もあり非常に危険です。

また、自宅にエレベーターがあるケースは少ないため、1日に何度も階段を上り下りする機会が増えます。


階段に手すりを設置することは重要ですが、手すりがあっても簡単には上り下りできません。

交通機関の利用が難しくなる

車で通勤している場合、足が不自由だと乗車や降車時に苦労します。


同様に、バスや電車などの公共機関の利用も難しくなります。

特に電車は、ホームと電車の間に隙間があるため、大きな事故につながる可能性があります。


ホームが混んでおらず、時間に余裕がある場合はそれほど危険ではありませんが、通勤や帰宅ラッシュ時には人混みの中で移動しなければなりません。

松葉杖や杖では素早く移動できないため、人にぶつかったり無理に追い越されたりして、精神的にも嫌な思いをすることがあるでしょう。

スーパーやドラッグストアなどでの買い物が難しい

生活する上で、スーパーやドラッグストアでの買い物は必要不可欠です。


多くの人が週に2~3回、日常の買い物をしています。しかし、片足が不自由になると、買い物も一苦労です。

まず、松葉杖を使いながらの移動が難しくなります。片手で松葉杖を操作しながら、もう片手で買い物かごやカートを使うのは非常に困難です。


バランスを保ちながら商品を選ぶのは大変な作業です。さらに、店内の棚から商品を取る際にも苦労します。

特に、下段や上段にある商品を取るのは一苦労です。しゃがんだり伸びたりする動作が制限されているため、簡単に取ることができません。

足を切断し「義足」にするという選択肢

糖尿病、維持透析、膠原病、バージャー氏病、足壊疽などの病気や事故による損傷で、片足が不自由になることがあります。


その場合、松葉杖や車椅子での生活が余儀なくされます。


しかし、前述のように生活には多くのデメリットが伴います。


さらに、足を残すことで、その後の健康&人生に悪影響を及ぼす可能性もあります。

そのため、「足を切断し義足にする」という選択肢も考慮すべきでしょう。


一度足を切断すれば、当然ながら二度と生えてくることはありませんが、一生義足で生活することになります。


近年の義足は性能が非常に良く、日常生活での制限も、足が不自由な状態よりも軽減されることが期待できます。

もし現在、足の状態が悪く、医師から足の切断という選択肢を説明されている場合、前向きに検討することをおすすめします。

まとめ

今回は、「片足が不自由になることで生じる生活上のデメリット」について解説しました。

・バランスが取りにくくなる
・お風呂やトイレなどがスムーズに行えない
・階段の上り下りが難しくなる
・交通機関の利用が難しくなる
・スーパーやドラッグストアなどでの買い物が難しい

片足が不自由になると、上記のようなデメリットが生じます。


足を切断するのは大きな決断ですが、日常生活をより快適に過ごすためには「義足」が有効な選択肢となるでしょう。

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