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出前授業をお探しの先生へ|義足パパが語る障害理解・いじめ防止・キャリア教育の決定版

義足パパの出前授業について情報を探しているあなたは、障がい理解やいじめ防止、キャリア教育を、子どもたちの心に残る実感のある学びとして届けたいと考えている先生ではないでしょうか。

このページでは、実際に義足で生活し、仕事や子育てをしている「義足パパ」を講師とした出前授業について、授業のねらいや内容、教育的効果を、学校現場での活用イメージが具体的に浮かぶ形で紹介します。


学習指導要領や道徳科・総合的な学習の時間との関連、学年・発達段階に応じた活用の考え方も整理しています。

授業の構成例やワーク、事前・事後指導のポイント、実施までの流れまで触れているため、「自校で実施するとしたらどうなるか」を読みながらイメージできる内容です。

義足パパ

義足パパへの出前授業・講演会依頼大募集しています!

目次

出前授業 義足パパの授業を検討している先生へ

このページでは、「義足パパ」による出前授業を、道徳・特別活動・総合的な学習の時間などで活用したいと考えている先生方向けに、授業の狙いや特色、導入時に押さえておきたいポイントを整理してお伝えします。児童生徒に障害理解やいじめ防止、キャリア教育を一度に届けたいとお考えの先生にとって、学級経営や学校全体の教育目標とも結び付きやすい実践となるよう構成しています。

この出前授業が生まれた背景

義足パパは、交通事故により脚を失い義足ユーザーとなった当事者であり、同時に現役で子育てをする保護者でもあります。リハビリや復職、家庭生活の中で、「障害のある人への誤解や偏見」「何気ないからかいから始まるいじめ」「失敗を恐れて挑戦できない子どもたちの姿」に何度も向き合ってきました。

そうした経験から、学校現場の先生方と話し合いを重ね、子どもたちが安心して「違い」について話し合い、自分や友達の生き方を前向きに捉え直せる場をつくりたいという思いで、この出前授業が生まれました。単なる体験談ではなく、学習指導要領で示されている「生命の尊さ」「他者理解」「多様性の尊重」といった価値とつながるよう、内容を丁寧に組み立てています。

義足パパが伝えたいメッセージ

授業の中心にあるのは、「障害があってもなくても、一人ひとりが自分らしく生きてよい」「外見やできることの違いで人の価値は決まらない」というメッセージです。義足が必要になった経緯や、義足での生活の工夫、仕事や子育てとの両立の実際を語ることで、「特別な誰かの話」ではなく「自分にも起こり得るリアルな出来事」として受け止められるようにしています。

また、事故後に感じた孤立感や、支えてくれた家族・友人・医療スタッフ・職場の存在についても触れながら、困っている人に気付き、声をかけ合える学級や学校を自分たちでつくっていくことの大切さを子どもたちに問いかけます。いじめやからかいの問題を、「加害者・被害者・傍観者」といった役割ではなく、「一緒によりよい関係をつくる当事者」として考えられるよう導きます。

どんな学校や学年に向いているか

義足パパの出前授業は、小学3年生から中学生までを主な対象として設計されていますが、内容や話し方を調整することで、小学校低学年や特別支援学級、通級指導教室でも実施可能です。以下の表は、おおまかな対象と活用のねらいを示したものです。

対象主なねらいおすすめ教科・領域
小学校中学年(3・4年)身近な「ケガ」や「病気」の話から、障害や義足への素朴な疑問を安心して言葉にし、困っている人への思いやりや助け合いの気持ちを育てる。道徳、学級活動、特別活動
小学校高学年(5・6年)からかいといじめの違いを考えながら、多様性のあるクラスづくりや、将来の仕事・生き方について考えるきっかけとする。道徳、総合的な学習の時間、いじめ防止教育
中学校事故後のリハビリや復職のプロセスを通して、キャリア教育・進路指導・自己理解につなげ、困難を乗り越える力(レジリエンス)について深く考える。総合的な学習の時間、キャリア教育、学級活動
特別支援学級・通級一人ひとりの特性や配慮事項を尊重しつつ、「できること」に目を向ける視点や、自己肯定感を高めるメッセージを丁寧に届ける。自立活動、道徳、特別活動

学校規模や地域性、学級の実態に応じて、全校集会形式・学年別・学級単位など柔軟な形での実施が可能です。事前に先生方と十分に打ち合わせを行い、学校の教育目標やいじめ防止基本方針に沿った形でプログラムを調整していきます。

出前授業のねらいと教育的効果

「出前授業 義足パパ」は、単なる体験談の共有ではなく、障害理解・いじめ防止・キャリア教育を一体的に進めることをねらいとした、学校教育に組み込みやすい実践プログラムです。児童生徒が自分の生活や学級の課題と結び付けて考えられるように構成されており、学級経営や学校全体の教育目標の達成にも貢献します。

主なねらい期待できる教育的効果
障害理解とインクルーシブ教育多様な身体のあり方を理解し、支え合う関係づくりにつながる。
いじめ防止「からかい」「排除」の芽に気付き、クラス内での行動変容を促す。
キャリア教育困難を乗り越えて働き続ける姿から、自分の将来像や生き方を考えるきっかけになる。
道徳性・人権意識の育成他者への共感や自他の尊重を深め、学級の人間関係づくりに生かされる。

障害理解とインクルーシブ教育の推進

この出前授業では、義足の仕組みや日常生活の工夫を具体的に示しながら、「障害のある人を特別視する」のではなく、「共に学び生活する仲間として理解する」視点を育てます。義足パパ自身の経験を通して、「できること」「できないこと」が人によって違うのは当然であることを伝え、子どもたちがクラスの中の多様さを前向きに受け止められるように導きます。

また、座学だけでなく写真や実物の提示を通じて、児童生徒が「もし自分のクラスに義足の友だちがいたらどう関わるか」を考える時間をとることで、インクルーシブ教育の実現に必要な具体的な行動イメージを持たせることができます。

いじめ防止教育としての効果

義足パパが経験した心ない言葉や視線のエピソードは、児童生徒にとって「自分たちの日常と地続きの問題」として受け止めやすく、いじめの加害・傍観・被害のどの立場にもなり得ることをリアルに実感させる効果があります。外見の違いやできることの違いを理由にしたからかいが、相手にどれほど大きな傷を残すかを、具体的な事例を通して学ぶことができます。

さらに、「困っている友だちにどんな声をかけられるか」「からかいを見たときに何ができるか」をクラスで話し合うことで、学級の中に「いじめを許さない空気」をつくる土台が育ち、授業後の学級活動や生徒会活動にもつなげやすくなります。

キャリア教育と将来の生き方につなげる視点

事故や病気を経ても働き続け、家族と生活を築いている義足パパの姿は、「思い通りにいかない出来事があっても、自分なりの目標を持って生きていける」というキャリア観を児童生徒に伝えます。職業選択だけでなく、「どのような価値観で働くか」「困難に出合ったときどう向き合うか」といった、生き方そのものを考えるきっかけになります。

また、「支えてくれた人」「利用した制度」「挑戦してみて分かったこと」などを共有することで、子どもたちは自分の進路を考える際に、周囲に相談したり社会資源を活用したりする発想を持ちやすくなります。これにより、学級や学校のキャリア教育のカリキュラムの中で、実社会と結び付いた学びを実現しやすくなります。

学習指導要領との関連と道徳科との相性

「出前授業 義足パパ」は、学習指導要領で重視されている「多様性の尊重」「共生社会の実現」「主体的・対話的で深い学び」と高い親和性があります。総合的な学習の時間や特別活動と関連付けることで、児童生徒が自分の課題として継続的に考え続けられるように計画しやすい内容です。

特に道徳科では、「思いやり」「公正・公平」「生命尊重」などの内容項目と結び付きが強く、事前に教科書教材を扱ったうえで出前授業を行う、あるいは授業後に道徳の時間で振り返りを行うなど、組み合わせ次第で学習効果を高めることができます。教師にとっても、学級の実態に即した道徳授業づくりの実例として活用しやすいプログラムとなっています。

義足パパが語る障害理解のポイント

この章では、義足パパ自身の経験をもとに、子どもたちが障害を自分ごととして理解できるようにするためのポイントを整理します。単に「かわいそう」「がんばっている人」と見るのではなく、一人ひとりの生活や気持ちに目を向ける視点を育てることをねらいとします。

義足の構造に子供達ビックリ

義足とは何かを子どもにも分かりやすく伝える工夫

授業では、まず「義足って何だろう?」という素朴な疑問から始めます。専門用語を多用せず、子どもたちの日常にある道具にたとえながら、体の一部を助けてくれるパートナーとして義足を紹介することで、怖さや不安を和らげます。

また、実物の義足を見せるときには、「触っていい部分」「触ってはいけない部分」など安全面をはっきり伝え、本人の許可なく勝手に触らないなど、プライバシーや尊重のマナーも同時に学べるようにします。

身近なものにたとえて理解を深める

義足を説明する際には、自転車やめがね、ギプスなどと比較し、「体の苦手なところを助けてくれる道具」という共通点に気づかせます。「できないことを減らすための工夫」や「自分らしく生活するための道具」というイメージを共有することで、障害を理由に人を区別しようとする見方を和らげます。

義足の役割子どもへの説明の例
歩く・立つ動きを助ける「階段を上ったり校庭を歩いたりするときに、足のかわりにがんばってくれるロボットのような道具だよ。」
痛みや負担を減らす「そのままだと痛くなってしまうところを、クッションのように守ってくれる役目もあるんだ。」
やりたいことを広げる「義足があるおかげで、仕事に行ったり、子どもと遊んだり、たくさんのことにチャレンジできるようになるんだよ。」

安全面とプライバシーへの配慮を教える

義足を見せる活動は、子どもたちにとって強い印象を残します。そのため、「じっと見つめない」「勝手に触らない」「からかわない」といった基本的なルールを、事前にそして当日も繰り返し確認します。これにより、障害のある人に対してだけでなく、誰に対しても思いやりのある接し方を学ぶ機会になります。

事故や病気の経験をどう授業で話すか

義足パパの出前授業では、事故や病気の話を、刺激的なエピソードとしてではなく、「今をどう生きているか」「何を大切にしているか」につながるストーリーとして伝えます。子どもたちが怖がりすぎたり、逆に面白がったりしないよう、言葉の選び方や時間配分にも配慮します。

事実と気持ちを分けて伝える

事故や病気について話すときは、「いつ・どこで・何が起きたか」という事実と、「そのときどんな気持ちだったか」「どう乗りこえてきたか」を分けて説明します。これにより、子どもたちは出来事そのものよりも、困難な状況でどう考え、どう行動したかというプロセスに目を向けやすくなります

つらい経験を希望のメッセージにつなげる

義足パパは、つらかった瞬間や落ち込んだ時期も正直に語りつつ、「支えてくれた人の存在」「少しずつできることが増えた喜び」など、希望につながるエピソードを丁寧に紹介します。「どんな出来事があっても、周りの人と助け合いながら、少しずつ前に進める」というメッセージを受け取った子どもたちは、自分の悩みや失敗と重ねて考えられるようになります。

切断直後

見た目だけでは分からない障害との付き合い方

授業では、義足のように見て分かる障害だけでなく、痛みや疲れやすさ、発達や学習の特性など、外からは気づきにくい障害や生きづらさがあることも取り上げます。「見た目だけでは分からないからこそ、勝手に決めつけないで話を聞いてみること」が大切だと伝えます。

特徴子どもが勘違いしやすい例望ましい関わり方の例
歩くスピードがゆっくり「なまけている」「運動がきらい」と思われる「足が痛いのかな?」「ゆっくり一緒に行こうか?」と声をかける。
音や光が苦手で疲れやすい「機嫌が悪い」「わがまま」と言われる静かな場所で休めるように配慮し、無理に大きな声を出させない。
考えをまとめるのに時間がかかる「ぼんやりしている」「やる気がない」と決めつけられる答える時間を少し長めに待ち、急かしたりせかしたりしない。

「分からないことは聞いてみる」姿勢を育てる

子どもたちには、「なんであの子だけ違うの?」と思ったときに、後ろでこそこそ話すのではなく、相手が嫌がらない聞き方やタイミングを考えることを伝えます。そのうえで、「知ろうとする気持ち」が相手を尊重する第一歩になることを具体的な会話例を通して学びます。

バリアフリーと心のバリアフリーを考える

最後に、「バリアフリー」という言葉を、スロープやエレベーターだけでなく、言葉づかいやクラスの雰囲気といった目に見えない部分にも当てはめて考える活動を行います。義足パパ自身が、助けられてうれしかった言葉や、逆に傷ついた言葉の例を紹介しながら、子どもたちと一緒に「心のバリア」を探していきます。

学校の中のバリアをみんなで見つける

教室や廊下、校庭などを思い浮かべながら、「車いすの人だったらどこで困るかな?」「目が見えにくい人にはどんな工夫があるといいかな?」と問いかけます。自分たちの学校を見直し、小さな工夫を考えるプロセスそのものが、当事者意識を育てる学びになります。

言葉や行動の「心のバリア」を減らす

からかいの言葉、悪気のない一言、じろじろ見る視線など、心のバリアにつながる行動を具体的に挙げ、「言われた側はどう感じるか」をロールプレイなどで体験します。そのうえで、「困っている人を見たら、どう声をかけると安心してもらえるか」「どんな言葉なら勇気づけられるか」をクラス全体で考え、日常の生活場面に生かせるようにします。

いじめ防止につながる出前授業の内容

からかいといじめの違いを考えるワーク

このパートでは、子どもたちが日常で使っている「からかい」と、深刻な人権侵害につながる「いじめ」の違いを、具体的な場面を通して考えます。まず、教室で起こりがちな数パターンの事例を提示し、言葉の意図だけでなく、言われた側の気持ちやその後の行動に着目して考えることを大切にします。

ワークでは、個人での振り返り→ペアでの意見交換→全体での共有という流れで進め、教師がファシリテーターとなって話し合いを整理します。その際、「一度だけ」「冗談のつもりだった」「笑っていたから大丈夫」というよくある言い訳を取り上げ、継続性や力の差があるかどうかに注目しながら、いじめの定義を確認していきます。

観点からかいいじめ
回数・継続性一時的に終わることが多い繰り返し、長期間続くことが多い
力のバランスお互い立場が近い場合が多い人数や立場に差があり、一方的になりやすい
受け手の気持ち不快でも対等に言い返せる場合がある怖くて言い返せず、孤立や不登校につながることがある

義足パパ自身の経験を交えながら、「冗談だからいい」「みんなも笑っていたから大丈夫」と安易に考えず、言われた側の表情や心の痛みに想像力を働かせることが、いじめ防止の第一歩であることを伝えます。

多様性を認め合うクラスづくりのヒント

ここでは、義足という「見える違い」をきっかけに、性格・家庭環境・得意不得意など、教室にあるさまざまな「見えにくい違い」にも目を向けていきます。まず、「みんな同じが安心」という子どもたちの感覚を受け止めたうえで、クラスにいる一人ひとりの違いがあるからこそ、助け合いや学び合いが生まれるという視点を提示します。

授業では、子どもたちに自分の「ちがいカード」(得意なこと・苦手なこと・こだわりなど)を書いてもらい、グループで紹介し合うアクティビティを行います。教師は、「笑わない」「からかわない」「勝手に話を広めない」というルールを確認しながら、安心して話せる雰囲気づくりをします。義足パパは、自身の義足や身体のことをユーモアも交えつつオープンに語り、「違いを隠さなくていい」「助けてほしいと言ってもいい」というメッセージを届けます。

さらに、「困っている友達を見たとき、自分はどんな行動ができそうか」をテーマに、ロールプレイやグループワークを行い、実際の場面での声かけや行動を具体的にイメージします。このプロセスを通して、いじめを見て見ぬふりをしないクラスの空気づくりにつなげていきます。

「違い」を強みに変える考え方

このパートでは、義足パパが「事故前」と「事故後」の自分を比較しながら、「できなくなったこと」だけでなく「新しくできるようになったこと」に焦点を当てて語ります。たとえば、リハビリを通して粘り強さが身についたことや、講演活動を通して多くの子どもたちと出会えるようになったことなど、できないことの裏側には、必ず新しい学びや役割が生まれるという視点を紹介します。

子どもたちには、自分のコンプレックスや悩みを書き出してもらい、「その経験が誰かの役に立つとしたら?」という問いを投げかけます。グループで共有する中で、「人より失敗しているから、つまずいた友達に寄り添える」「病気を経験したから、体調が悪い人の気持ちが分かる」など、それぞれの違いがクラスの力になる可能性に気付いていきます。

義足パパは、「違い」が理由でいじめられた経験にも触れながら、その後に支えてくれた友人や先生の存在を紹介し、周りの理解と支えがあれば、違いは弱点ではなく、その人らしさをつくる強みになることを具体的なエピソードとともに伝えます。

子どもが自分ごととして考えるための問いかけ

最後のパートでは、子どもたちが「聞いて終わり」にせず、日常の行動を変えるきっかけをつくるために、義足パパと教師がいくつかの問いを投げかけます。問いは難しい専門用語を避け、小学校中学年から中学生までが自分の生活場面と結びつけて考えられるよう工夫します。

たとえば、「もし明日、自分のクラスに義足の友達が転校してきたら、最初にどんな言葉をかけたい?」「見た目には分からない『困りごと』を抱えた人がいたら、自分はどう気づき、どう関わりたい?」といった問いを提示します。その上で、個人でノートに書く時間と、隣の友達と共有する時間をとり、自分の言葉で考えたことを表現するプロセスを大切にします。

キャリア教育としての出前授業 義足パパの生き方

事故後のリハビリと復職までのリアルストーリー

義足パパの出前授業では、まず「突然の事故がその後の人生やキャリアにどのような影響を与えたのか」を、時系列で分かりやすく伝えます。子どもたちは、ニュースや教科書では知ることのない「本人の実体験」を聞くことで、命の大切さや安全に対する意識を高めると同時に、「逆境に向き合う姿勢」を具体的に学ぶことができます。

リハビリの場面では、「できないこと」がいきなり「できること」に変わるわけではないこと、痛みや不安と付き合いながら少しずつ歩ける距離が伸びていったことなど、小さな目標を積み重ねることでしか前に進めない現実を率直に語ります。これにより、児童生徒は「がんばる」の中身を具体的にイメージし、自分の部活動や勉強、家庭での役割と結び付けて考えることができます。

復職までの過程については、職場の理解や周囲のサポートの大切さと同時に、「自分自身がどのような働き方を望むのか」を何度も考え直した経験を伝えます。義足という特性を抱えながらも働き続ける姿は、「働くことの意味」や「仕事を選ぶときに大切にしたい価値観」を子どもたちが考えるきっかけとなり、中学校・高等学校段階でのキャリアパスポートの記入や進路学習にもつながります。

時期主な出来事子どもたちへのメッセージ
事故直後手術や入院生活の中で、これまでの生活が一変する。「いつもの日常は当たり前ではない」ことに気付き、命や健康を大切にしてほしいという思いを伝える。
リハビリ期歩行訓練や義足の調整を繰り返し、できることを一つずつ増やす。結果だけでなく「努力のプロセス」に価値があることを伝え、あきらめない心を育てる。
復職前後働き方の見直しや職場との調整を行い、新しい生活リズムをつくる。困ったときには一人で抱え込まず、周りに助けを求めながら自分らしい生き方を選んでよいと伝える。

仕事と家庭 子育てと義足生活の両立

義足パパの出前授業では、障害と向き合いながらも仕事と家庭を両立しようとする日常にも焦点を当てます。保護者として参観日や運動会に参加する場面、送り迎えや家事を分担する場面など、「義足だから特別」ではなく、生活者として当たり前の毎日を大切にしている姿を具体的に語ることで、子どもたちは家庭での役割や家族への感謝について考えるようになります。

また、疲れやすさや移動のしづらさといった身体的な負担を抱えながらも、仕事のスケジュール調整や周囲とのコミュニケーションを工夫していることを伝えます。これにより、児童生徒はワーク・ライフ・バランスや働き方の多様性に触れ、「自分が大人になったとき、どのように働き、どのような家庭を築きたいか」を考えるきっかけを得ます。

場面工夫していること子どもへの学び
仕事移動時間にゆとりを持たせる、無理のないスケジュールにするなど、体調管理を優先した働き方を選ぶ。自分の健康や心身の状態を大切にしながら働くことも立派な選択であると理解できる。
家庭・子育てできる家事を分担し、運動会などでは役割を工夫しつつ積極的に参加する。家族はお互いに支え合いながら生活していること、一人ひとりに役割があることに気付く。

挫折から立ち上がるレジリエンスを伝える

義足パパのストーリーには、「思い通りにいかない現実」と何度も向き合ってきた経験が詰まっています。事故直後の絶望感や、リハビリ中に何度も心が折れそうになったこと、復職後に周囲の視線が気になったことなど、子どもたちにとっても身近な「失敗」「落ち込み」の延長線上にある話として伝えます。そのうえで、支えてくれた人の存在や、自分を励まし続けた言葉、気持ちを立て直すための具体的な行動を紹介し、レジリエンス(心の回復力)の育て方を示します。

授業の中では、「落ち込んだとき、皆さんはどうやって立ち直っていますか?」などの問い掛けを通して、児童生徒一人ひとりが自分なりの回復方法を言語化する時間を取ることもできます。これにより、失敗や困難を「終わり」ではなく「新しい一歩の始まり」と捉える視点を育み、不登校やいじめ、進路の悩みなど、さまざまな場面で役立つ心のスキルにつなげていきます。

また、「完璧な人はいない」「弱さを見せられることも強さの一つ」といったメッセージを繰り返し伝えることで、クラス全体にお互いの失敗やつまずきを受け止め合える雰囲気をつくる効果も期待できます。これらは、学級経営や生徒指導、道徳科「希望と勇気」「自立と自律」などの内容とも自然に結び付けることができます。

子どもたちの進路選択に生かせる学び

義足パパの出前授業は、単に「かわいそうな人の話」ではなく、「どのような状況になっても自分らしく生きる道を探し続ける姿」を通して、子どもたちの進路選択に直結する学びを提供します。将来の職業や学びの場を選ぶとき、「収入」や「安定」だけでなく、「誰の役に立ちたいか」「どんな価値を大切にしたいか」といった視点を持つことの大切さを具体的なエピソードとともに伝えます。

授業の中では、事故前後で変化した仕事観や人生観を紹介し、「皆さんなら、どんな仕事でどんな人を笑顔にしたいですか?」と問い掛けます。これにより、児童生徒はキャリアパスポートや進路希望調査の記入において、「なりたい職業名」だけでなく「その仕事で実現したいこと」まで考えるようになります。特に中学校や高等学校では、総合的な探究の時間や進路学習と組み合わせることで、職業調べやインタビュー活動への意欲を高めることができます。

さらに、「病気や障害のある人の働き方」「テレワークやフレックスタイム制度」「多様な人材を活かす企業の取り組み」などにも触れることで、子どもたちは社会の変化や多様な働き方を知り、一人ひとりが自分に合ったキャリアを選び取ってよいというメッセージを受け取ります。これらの学びは、将来の進学・就職だけでなく、生涯にわたるキャリア形成の土台となります。

授業の流れと当日のプログラム例

ここでは、出前授業「義足パパ」を実際に実施する際の全体の流れと、時間ごとのプログラム例を示します。先生が校内での調整をしやすいように、45分授業と二時間連続授業それぞれのモデルプランを提示し、機材準備や子どもたちの集中を高める工夫も具体的に整理します。

45分授業と二時間連続授業のモデルプラン

小学校や中学校の時間割に合わせやすいように、標準的な45分授業と、より深い学びができる二時間連続授業(45分×2コマ相当)のモデルプランを用意しています。どちらのパターンも、導入 → 義足パパの話 → 振り返り・質疑応答という流れを基本としつつ、学年やクラスの実態に応じて調整できる構成です。

45分授業モデルプラン

単発の特別授業や道徳の時間に組み込みやすい、45分で完結するプログラム例です。

時間の目安場面内容子どもの学びのポイント
0〜5分導入・あいさつ義足パパと担任の先生があいさつを行い、今日のねらいを簡潔に共有します。安心して話を聞ける雰囲気づくりと授業の目的の理解。
5〜15分自己紹介と事故の概要義足パパが自分の家族構成や仕事、事故に至るまでの経緯を、写真を交えながら話します。障害のイメージを具体的にしつつ、「ふつうの生活」の延長線上にあることを知る。
15〜25分義足の説明と生活の工夫義足の構造や、日常生活・仕事・子育てで工夫していることを紹介します。「できないこと」ではなく「どう工夫しているか」に目を向ける視点を育てる。
25〜35分いじめ・からかいについて考える話障害に関する心ない言葉や視線のエピソードを交え、からかいといじめの違いを問いかけます。自分の言動が相手に与える影響を想像し、多様性を認め合う態度を考える。
35〜43分質疑応答子どもたちからの質問に答えながら、誤解や不安を一つずつ言葉にして解消していきます。疑問を率直に聞き、対話を通して理解を深める経験をする。
43〜45分まとめ今日一番心に残ったことを数名に発表してもらい、義足パパがメッセージを締めくくります。授業を自分ごととして振り返り、明日からの行動につなげる。

スライドや写真動画の活用方法

義足パパの出前授業では、スライドや写真、短い動画を効果的に組み合わせることで、子どもたちの理解と集中を高めます。導入では、事故前の家族写真や日常の様子を映し、「身近な大人」としての姿を伝えます。事故やリハビリの場面では、過度にショッキングな映像を避けつつ、当時の状況がリアルに伝わる写真を選びます。

また、義足の装着方法や歩く様子を撮影した短い動画を見せることで、普段は見えにくい動きや工夫をイメージしやすくします。動画を流す時間は1本あたり数十秒〜1分程度にとどめ、視聴後には必ず子どもたちに感想や気付きの一言発表をさせて、受け身にならない授業運営を心がけます。

義足の実物提示と体験コーナーの有無

可能な場合は、義足パパが実際に使用している義足や、予備の義足を持参し、実物を提示します。義足の重さや材質、関節部分の仕組みなどを目で見て確かめる経験は、パンフレットや教科書だけでは得られない理解につながります。

学年や安全面の配慮から、体験コーナーの実施有無は学校と事前に相談して決定します。小学校中学年であれば、義足にそっと触れてみたり、持ち上げてみたりする簡単な体験にとどめることが多く、中学校以上では、義足パパの歩行を近くで観察する「見学型」の体験を中心に組むことができます。どの学年でも「からかいではなく興味として見つめること」の大切さを冒頭で確認してから実施します。

質疑応答で出やすい質問とその扱い方

質疑応答の時間は、子どもたちが素朴な疑問を安心して口にできるようにすることが重要です。そのために、義足パパ側からも「どんなことを聞いても大丈夫だよ」と伝え、先生も一緒に質問する姿を見せることで、クラス全体の安心感を高めます。

よく出る質問としては、「事故はこわくなかったですか」「今も痛みはありますか」「運動会や体育はどうしていますか」「仕事で困ることは何ですか」などが挙げられます。こうした質問に対しては、感情を否定せず、「こわかった」「悔しかった」といった本音も含めて丁寧に答えながら、最後は「でも、こうやって工夫しているよ」「周りの人に助けてもらっているよ」と、支え合いと前向きな生き方につながるメッセージで結ぶようにします。

また、もし不適切な表現や失礼な言い方の質問が出た場合には、義足パパと担任の先生が協力し、「その聞き方だと、相手はどう感じるかな?」と問い返しながら言い換えを促し、いじめ防止教育の実践の場として生かします。

対象学年と教科別の活用例

「出前授業 義足パパ」は、学年や発達段階に応じてねらいを変えながら、障害理解・いじめ防止・キャリア教育を総合的に進められるプログラムです。ここでは、小学校中学年・高学年・中学校・特別支援学級(通級指導教室を含む)ごとの活用のポイントと、関連しやすい教科・領域の例を示します。

学年・校種主なねらい関連しやすい教科・領域
小学校中学年障害理解への入り口として、義足や障害に対する素朴な疑問を安心して話し合える土台づくり道徳科、特別活動(学級活動)、生活科の発展的な学習
小学校高学年いじめ・からかいの問題を自分事として考え、クラスの人間関係を見直すきっかけづくり道徳科、学級会活動、保健(心の健康)、総合的な学習の時間
中学校キャリア教育と結び付けて、自分の生き方や将来の仕事観を深める学び特別活動(学級活動・生徒会活動)、総合的な学習の時間、公民科・保健体育科
特別支援学級・通級自分や友達の特性への理解を深め、自己肯定感と相互理解を育てる自立活動、道徳科、特別活動、個別の指導計画に基づく学習

小学校中学年での障害理解の入り口として

小学校中学年では、義足そのものへの興味や「どうして足がないの?」といった素朴な疑問を大切にしながら、障害を怖がらず自然に受け止める態度を育てることがねらいになります。写真や実物の義足を見せることで、子どもたちは「見たことがないもの」に対する不安を和らげ、質問しやすい雰囲気が生まれます。

教科では、道徳科の「思いやり」「友だち」「生命尊重」などの内容と結び付けやすく、学級活動では「友だちのよさを見つける活動」と関連させることで、クラス全体の温かな人間関係づくりにもつなげられます。また、総合的な学習の時間の導入として、身近なバリアフリー探しや学校内のバリアマップ作りに発展させると、生活科の学びの積み重ねを生かした実地的な学習になります。

小学校高学年のいじめ防止授業との組み合わせ

小学校高学年では、心身の成長に伴ってからかいや冷やかし、SNS上のトラブルなど、いじめにつながりやすい行動が見られるようになります。そのため、義足パパ自身が経験した「言葉の暴力」や「好奇のまなざし」のエピソードを通して、何気ない一言が相手にどのような傷を残すかを考えさせることが重要です。

道徳科では、「公正・公平」「相互理解・寛容」といった内容項目と結び付けながら、いじめ防止基本方針に基づく学校全体の取組と連動させることができます。授業の後半に、学級会活動として「からかいといじめの境界線」をテーマに議題を立て、話合い活動を行うと、子どもたち自身がクラスのルールや合言葉を決める主体的な学びへと発展します。

中学校のキャリア教育や総合的な学習との連携

中学生に向けては、義足パパが事故に遭ってからリハビリを経て社会復帰するまでのプロセスを「キャリアの危機」と「再スタート」の視点で捉え直すことが効果的です。失職の不安や家族との葛藤、支えてくれた医療・福祉・企業の専門職などを具体的に示すことで、「ひとりの人生を支える多様な仕事」の存在にも気付けます。

総合的な学習の時間では、「福祉」「人権」「職業調べ」といった単元の中で、事前に福祉制度や障害者差別解消法などを調べておき、出前授業を中核的な学習活動として位置付けると、探究的な学びになります。また、公民科では「人権保障」「多様性と共生社会」の学習とつなげ、一人ひとりの権利と責任、合理的配慮について自分事として考えるディスカッションを行うことができます。

特別支援学級や通級での活用のポイント

特別支援学級や通級指導教室では、「義足で生きる」という経験を、自分の障害や特性と重ね合わせて受け止める子どもが多いため、安心できる環境づくりが一層重要になります。少人数ならではのよさを生かし、子どもが感じたことを丁寧に言語化できるよう、支援者が横に付きながら対話の時間を確保することがポイントです。

自立活動の時間では、「健康の保持」「心理的な安定」「人間関係の形成」などの目標と関連付け、自分の困り感を言葉にする練習や、「できること・苦手なこと」を整理するワークに発展させることができます。また、在籍学級の友達と合同で出前授業を受ける形にすれば、インクルーシブ教育の観点からも、相互理解と受容的な雰囲気づくりに大きな効果が期待できます。

事前指導と事後学習のアイデア

事前のアンケートや調べ学習の進め方

出前授業の前に、児童生徒が自分の考えを整理しておくことで、当日の学びが深まります。事前指導では、「義足」「障害のある人の生活」「いじめ・からかい」についての素朴な疑問やイメージを安心して言葉にできる時間を確保することが大切です。

まず簡単なアンケートで、義足や障害に対する印象、いじめやからかいを見聞きした経験などを尋ね、担任が全体の傾向を把握します。その上で、新聞記事や児童向けノンフィクションなどを活用し、障害者スポーツやバリアフリーに関する基礎的な知識を調べる活動を行うと、出前授業の内容が自分ごととして受け止めやすくなります。

段階ねらい活動例・配布物
アンケート児童生徒の実態把握と不安の見取り・「義足を知っていますか」「障害のある人と関わったことはありますか」など、選択式と自由記述を組み合わせた簡単な質問紙。 ・いじめやからかいを見聞きしたときの気持ちや行動を振り返る設問を入れる。
調べ学習基礎知識の習得と問いの形成・図書室や学級文庫を活用し、障害理解やパラスポーツに関する本を紹介する。 ・タブレット端末を用いて、公共機関や自治体のバリアフリー情報を調べ、気付きをワークシートにメモする。
事前共有安心して出前授業に参加できる環境づくり・当日の流れや聞くときのマナーについて、事前にクラスで確認しておく。 ・「感じたことを素直に話してよいが、相手を傷つけない言葉選びを大切にする」という約束をみんなでつくる。

授業後の振り返りワークシート例

出前授業での学びを定着させるためには、授業直後の感情と言葉をその場で記録し、その後の授業で再度見直す仕組みが効果的です。振り返りワークシートは、簡潔で書きやすく、同時に深く考えられる構成にします。

ワークシートには、印象に残った言葉や場面、自分の考えや行動を変えたいと思った点、友だちや家族に伝えたいことなどを書き込む欄を設けます。高学年や中学生では、「これからクラスのために自分ができる小さな一歩」を具体的な行動として書かせると、いじめ防止や人権意識の向上につながります。

また、書いた内容をペアや小グループで交流する時間をとると、互いの気付きが共有され、「一人の気付き」を「学級全体の変化」へとつなげることができます。個人的な体験やセンシティブな内容については、発表を無理に求めず、担任が個別にフォローできるよう配慮します。

学級会や道徳での継続的な取り組み方

出前授業は一度きりの特別な行事で終わらせず、日常の学級経営や道徳科の授業と結びつけることで、継続的な価値観の育成につながります。学級会では、授業で出た「うれしかった言葉・うれしくなかった言葉」をもとに、クラスで大切にしたい言葉や行動を話し合い、スローガンとして掲示すると効果的です。

道徳科では、教科書教材と出前授業の内容を関連付けながら、「相手の立場に立って考えること」「違いを認め合うこと」「困っている人に気付いて動くこと」を繰り返し扱います。道徳的なジレンマ場面を設定し、「その場に自分がいたらどうするか」をロールプレイやグループ討議で考えさせることで、子どもたちの判断力・実践力を高めることができます。

年度を通して同じテーマに何度も戻ることで、「義足パパ」の話が単なる思い出ではなく、学級の文化として根付いていきます。黒板や掲示板の一角に、子どもたちが決めた合言葉や約束を長期間掲示しておくことも有効です。

学校全体のいじめ防止教育とつなげる工夫

出前授業の効果を学校全体に広げるためには、学年やクラスだけで完結させず、学校全体のいじめ防止年間計画や人権教育の取り組みと連動させる視点が重要です。担当教員だけでなく、生徒指導担当や養護教諭、特別支援教育コーディネーターなどと情報共有し、共通理解を図ります。

例えば、児童生徒集会で出前授業の学びを代表児童生徒が発表したり、保護者会で授業の様子や子どもたちの変化を紹介したりすることで、家庭や地域も含めた取り組みに発展させることができます。校内掲示や学校だよりで、「違いを認め合う」「互いを尊重する」といったメッセージを継続的に発信し、全校的な雰囲気づくりを進めます。

また、いじめ防止基本方針や学級経営プランの中に、出前授業で得られた視点を反映させることで、取り組みが一過性にならず、翌年度以降も継続可能な仕組みとして根付いていきます。このようにして、出前授業「義足パパ」の経験を、学校全体のいじめ防止教育とキャリア教育を支える柱の一つとして位置付けていくことが期待できます。

出前授業 義足パパへの依頼方法と費用の目安

問い合わせから実施決定までのステップ

出前授業の依頼は、学校の年間行事やいじめ防止基本方針、キャリア教育計画との整合性を意識しながら進めることで、校内での合意形成がスムーズになります。ここでは、一般的な公立小・中学校を想定した流れを整理します。

段階学校側の主な対応確認しておきたいポイント
1. 検討・情報収集学年会や生徒指導委員会などで、障害理解・いじめ防止・キャリア教育のねらいを整理し、出前授業の必要性を検討します。対象学年、授業時数、実施時期の候補、関連する教科(道徳・総合・特別活動など)を事前に共有しておきます。
2. 初回問い合わせ担当者(学年主任、生徒指導主事、キャリア教育担当など)が、メールや問い合わせフォームで講師に連絡します。希望日時、対象人数、会場(教室・体育館)、ねらい(いじめ防止中心、キャリア教育中心など)を簡潔に伝えます。
3. 日程・内容の仮決定講師からの返信をもとに、学校行事や時間割と調整しながら、候補日と授業時間帯を数パターン用意します。45分授業・二時間連続授業など、授業形態の希望と、オンライン実施の可否も合わせて確認します。
4. 校内決裁・教育委員会等への報告校長決裁を経て、必要に応じて教育委員会やPTAへ報告・承認を得ます。講師料の支出科目(学校予算・PTA会計・補助金など)と支払い方法をここで整理します。
5. 実施確定・最終確認日時・会場・対象・授業のねらいを文書(メール)で講師と最終確認し、職員会議や学年会で共有します。当日のタイムテーブル、機材準備、写真・動画撮影の可否、緊急連絡先を相互に確認しておきます。

問い合わせの段階で「ねらい」「対象」「会場」「予算」の4点を明確にしておくことで、講師とのやり取りが短時間で済み、校内調整もスムーズになります。

講師料や交通費の考え方と予算化のポイント

出前授業の費用は、主に「講師料」と「交通費(場合によっては宿泊費)」から構成されます。学校規模や授業コマ数によっても変動するため、あくまで目安として検討します。

費用項目内容予算化のポイント
講師料出前授業の準備時間・移動時間・授業実施に対する謝金です。授業コマ数や対象学年数によって変わることがあります。学校の謝金規程や、他の講演会(人権講話・薬物乱用防止教室など)の実績額を参考にしつつ、事前に講師側と合意します。
交通費公共交通機関や自家用車での移動にかかる費用です。遠方の場合は新幹線等を利用することもあります。実費精算か定額支給かを決めておき、経路や金額の目安を事前に共有します。自家用車の場合は、学校や教育委員会の旅費規程に合わせて算出します。
宿泊費開始時刻が早朝であったり、前日入りが必要な遠隔地の場合に発生します。原則として学校や教育委員会の旅費基準を踏まえ、実施の可否も含めて講師と相談します。

講師料や交通費は、「学校の規程」「過去の類似講演の実績」「講師側の条件」をすり合わせながら、透明性の高い形で決定することが大切です。

予算化の際には、学校予算だけでなく、PTA会費や地域の教育振興補助金、人権・いじめ防止・キャリア教育関連の事業を活用できる場合もあります。年度当初の学校経営計画や教育委員会の実施要項を確認し、早めに計画に位置付けておくと安心です。

教育委員会やPTAとの連携方法

出前授業を一過性のイベントにせず、学校全体の取組として位置付けるためには、教育委員会やPTAとの連携が欠かせません。特に、いじめ防止基本方針や人権教育推進計画と関連付けることで、校内の理解が得られやすくなります。

連携先主な役割連携のポイント
教育委員会人権教育・いじめ防止・キャリア教育などの施策と整合を図り、必要に応じて助成や情報提供を行います。年度初めに計画を共有し、補助事業の活用可能性や講師派遣事業との重複の有無を確認します。
PTA講師謝金の一部負担や、保護者向け講演会との連携、当日の受付・会場準備などを担うことがあります。PTA総会や役員会で、いじめ防止・障害理解の必要性と授業のねらいを丁寧に説明し、保護者の理解と協力を得ます。
地域団体青少年育成協議会や民生委員・児童委員協議会などが、周知や見守りの観点から協力することがあります。学校だよりや地域だよりで、出前授業の趣旨を発信し、地域全体で「多様性を認め合う文化」を育む契機とします。

教育委員会やPTAと早い段階から情報を共有し、「予算」「ねらい」「安全面」の三つを共通理解にしておくことで、出前授業が学校全体・地域全体の学びとして位置付けられます。

実施校の声と子どもたちの変化

先生から寄せられた感想と評価

実施後のアンケートでは、多くの先生から、教科書だけでは伝えきれない「障害理解」「いじめ防止」「キャリア教育」の要素が一体となった出前授業だったという声が寄せられています。児童生徒の表情や発言の変化から、単なる「かわいそう」「がんばっている人」という印象にとどまらず、「自分の生活に引き寄せて考える姿」が見られたという評価が目立ちます。

特に、義足の実物提示や質問タイムを通して、これまで遠慮して聞けなかった疑問を安心して聞ける場になったという点を高く評価する先生が多く、「道徳科」「学級活動」「総合的な学習の時間」との関連付けもしやすかったとの声が上がっています。

子供達からのお手紙

児童生徒の感想文に表れた気付き

授業後に書かれた感想文や振り返りシートには、「障害がある人を特別視するのではなく、一人の人として見ることの大切さ」や「できないことより、できることに目を向ける視点」に気付いたという記述が多く見られます。また、「もし自分や家族、友達が事故や病気になったとしても、その後の生き方を一緒に考えたい」という、将来の自分ごととして捉える言葉も多く見られます。

中学生からは、「見た目だけで判断していた自分に気付いた」「からかいのつもりの言動が、相手を傷つけていたかもしれない」といった内省的な振り返りが多く、日常の人間関係を見直すきっかけになったことがうかがえます。

学年主な気付きの内容感想文に多く見られたキーワード
小学校中学年義足への素朴な興味から、「困っている人にどう声をかけるか」を考えるきっかけになった。「たすけたい」「やさしくしたい」「きいてみる勇気」
小学校高学年からかいといじめの違いを自分の経験に引き寄せて考え、クラスでの関わり方を見直そうとしている。「相手の気持ち」「いじりといじめ」「勇気を出して止める」
中学生障害や病気、事故を「特別な人の出来事」ではなく、自分や家族にも起こりうることとして捉え直している。「自分ごと」「将来の生き方」「あきらめない」

いじめやからかいが減ったという事例

複数の学校からは、出前授業の後に、からかいの場面で周囲の子どもが「それはいじめかもしれないよ」と声をかけ合うようになったという報告が寄せられています。特定の友達をからかう言動が続いていたクラスでは、児童同士の話し合いが生まれ、相手の気持ちを想像しながら行動を変えようとする様子が見られたという実践報告もあります。

また、障害のある子どもや、病気の治療経験がある子どもに対して、以前は距離を取っていたクラスメイトが、自分から声をかけたり、一緒に遊びや活動に誘ったりする行動が増えたという声も聞かれています。このような変化は、学校のいじめ防止基本方針や学級経営の中に位置付けることで、継続的な取り組みへとつながっています。

保護者からの反応と家庭への波及効果

家庭への案内プリントや学校だよりを通じて出前授業の内容を共有したところ、保護者からは、家庭でも「違い」「障害」「いじめ」について子どもと話すきっかけになったという感想が多く寄せられています。子どもが家で、義足の仕組みや授業で聞いた話を再現しながら説明することで、保護者自身も障害への理解を深める機会となっています。

中には、家族の中に病気や障害のある人がいる保護者から、「子どもがこれまで以上に家族のことを気遣う言葉をかけてくれるようになった」「自分の将来について前向きに話すようになった」といった声もあり、学校での学びが家庭のコミュニケーションを豊かにしていることが確認されています。

まとめ

「出前授業 義足パパ」は、義足という身近で具体的なテーマを通して、障がい理解・いじめ防止・キャリア教育を一体的に学べる実践的なプログラムです。子どもたちは、義足の仕組みや生活の工夫を知ることで障がいを「特別なもの」ではなく、多様性の一つとして捉え直す視点を身につけていきます。

授業では、事故や病気の経験を事実に基づいて伝えながら、「かわいそう」で終わらせず、どう乗り越え、どう生きているのかというプロセスに焦点を当てます。その中で、困っている人への関わり方や、自分が困難に直面したときの向き合い方を、自分ごととして考えるきっかけが生まれます。

また、からかいといじめの違いを考えるワークや、「違い」を強みに変える視点を通して、クラスの人間関係を見直す機会にもつながります。見た目では分からない生きづらさがあることを知ることで、互いを尊重する空気づくりが促されます。

この出前授業は、道徳科や総合的な学習の時間、特別活動、キャリア教育など、学習指導要領に位置付けられた複数の領域と関連付けて活用できます。一度きりの行事に終わらせず、事前・事後の学習と組み合わせることで、学校全体のいじめ防止やインクルーシブ教育を継続的に進める柱として位置付けることが可能です。

子どもたちにとって忘れられない「リアルな出会い」を通じて、思いやりと自分の生き方を考える力を育む――
いじめ防止やキャリア教育を、より実感を伴う学びとして進めたいとお考えでしたら、ぜひ一度、義足パパの出前授業を依頼してみませんか。

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